キングリペア 二代目店主 原田政典よりご挨拶
キングリペアは1980年に開業しました。
僕は開業と同時にこの世に生まれ、幼い頃から両親の仕事を見て育ちました。
鍵を作るための資格が特にある訳でもなく、靴修理やハンコ屋などと一緒になっている店が多いため、合鍵屋なんて所詮「ついで」の仕事だと思っていましたが、高校を卒業し、鍵屋の修行先の親方さんからも色々学ぶにつれ、気付きました。
合鍵屋は「ついでの仕事」ではなく、総合職だと。
バイクや車、トラックの合鍵作製の際は、車両の年式、モデルなどにより鍵の種類や特徴などが異なるため車両に関する知識が必要になります。
二輪と四輪両方の輸入車、国産車の最新モデルから旧車に至るまで多岐にわたるため、データ量も膨大で、研究や作業テストを繰り返す毎日です。
さらに、玄関の鍵やロッカー、金庫、物置、自転車など様々な分野の鍵の内部構造を知らなければ対応できない事も多々あります。
鍵作製に関する技術や経験はもちろんの事、様々な分野の知識と情報収集能力、さらに最新テクノロジーを搭載したキーマシンを揃え、ブランクキーの種類も豊富に用意しておかなければ、様々な事情を抱えたお客様が、“どうしても今”必要としている、たった1本の合鍵すら作る事ができません。
私的な事になりますが、2011年、東日本大震災が起こった年、先代の父は病気のため68歳でこの世を去りました。
さらに自分自身も体調を崩し、病院で「潰瘍性大腸炎」と診断され、難病であることを告げられました。
体調が優れず、仕事に支障が出ることが増えてしまったため、「もう店を畳もう」と何度も思いましたが、両親が幼い僕を育てながら必死に守り続けてきたこの店を閉める事はできませんでした。
逆に、横幅が1m程度しかない3坪ほどの店舗に最新の機材を揃えて、質の高い合鍵を短時間で提供できたら面白いんじゃないかと考え、今日まで「できる事を1つずつ」積み重ねてきました。
現在では、バイク、車、トラックのイモビライザーキーコピーマシン4台、コンピューター制御による自動切削キーマシンを含む鍵複製機を10台導入し、個人のお客様からプロの車両修理販売業者様まで幅広くご注文いただいております。
埼玉県以外からお越しいただくお客様も多く、宅配便往復による合鍵作製サービスに於いては全国各地から多数のご注文をいただく中で、合鍵作製に特化したわかりやすいサイトが必要だと考え、このホームページを作成した次第です。
キングリペアは、皆様が普段目にしている新しくて綺麗なチェーン店とは違い、年季が入った店舗で、全国的な知名度はまだまだ低く、従業員もおりませんが地元で40年営業を続けてきた実績と、先代から受け継いだ鍵職人としての「魂」ならあります。
競争が厳しい鍵の世界ですが、これからご利用いただく未来のお客様のご注文に少しでも応えられるよう、日々、挑戦し続けていく所存です。
2021年1月1日
沿革
1980年 | 合鍵作製・靴修理の店として「キングリペア」開業 |
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2000年 | 鍵の出張修理サービス開始 |
2011年 | 先代より事業引継ぎ |
2018年 | 宅配便往復合鍵作製サービス開始 |
2020年 | 合鍵作製に専念するため靴修理サービス終了 |
2023年 | 法人化「キングリペア株式会社」設立 |